みなさん。突然ですが、「地政学」という学問をご存知でしょうか?
最近、ホットな学問でそれなりに大きな書店に行けば、地政学について書かれた本が置いてあるはずです。
そもそも、地政学とは何かと言いますと…。
Wikipediaより
要するに、国の特徴や国と国との関係を地理的条件に照らし合わせて考えるという学問です。
この学問を学ぶと国際情勢がより分かりやすくなり、ニュースや政治の討論番組も今までとは違った視点で捉えることが出来るはずです。
例えば、「なぜ中国は海洋進出をやめないないのか?」なんて素朴な疑問も解決に導いてくれる学問なんです。
- 世界情勢を俯瞰的にみれる
- 主要各国の行動理由がわかる
- 実際、その国を訪れた時の面白みが増す
- 日本の未来を考えるのに役立つ
地政学をオススメする理由3つ
世界情勢が俯瞰的にみえる
国家の行動戦略は地理的条件に起因します。その為、各国の行動理由というのがこの学問を学ぶことで分かります。
単純に、その国の政治経済・歴史を学んだだけでは、各国家の行動原理(次の一手が)読みにくいという事もあり、近年の日本ではホットな教養となってます。
例えば、中国が尖閣諸島が狙う目的も見えてきます。
一般の日本人から見れば、「なぜあんな小さな無人島を狙うのか?」と思いますが、地図を逆さにして見ると、尖閣諸島を含む日本列島全体が中国大陸を覆いかぶさるようになっているのが分かるかと思います。
軍事大国化し、アメリカに代わり世界の覇権を握ろうと中国は躍起になっています。
その世界覇権を握る為にも太平洋へ進出したいところですが、
日本列島(尖閣諸島を含む)がちょうど防波堤のような形になっています。
太平洋への進出に邪魔な存在なので、是が非でも尖閣諸島を奪取したいのが彼らの戦略です。(もちろん、石油などの天然資源があるというのも理由ですが)
アメリカからみても、日本列島全体がロシア・中国の太平洋進出の防波堤のような形となってます。その為、日本列島はアメリカの戦略上も重要なのです。
だから、日本には多くの米軍が駐留しているんですね。
仮に日本が中国やロシアの支配下になったら、彼らが一気に太平洋に進出し、アメリカの安全保障も脅かします。
同じような理由で、ロシアも北方領土は絶対に手放したくないのです。
ロシアは不凍港(年間を通じて凍らない港)を確保することが伝統的な対外政策の基本です。北方領土は、彼らにとって悲願の太平洋上の不凍港であり、太平進出の足がかりとなる島です。
仮に北方領土が返還され、日米安全保障条約に基づき、米軍が駐留するとなるとロシアからしたら喉元にナイフが突きつけらるような状態になります。
個人的には、4島返還は難しいのではないかと思います。
話が脱線してしまいましたが、地政学を知っていると、日々の国際ニュースも今よりも面白く感じれるのではないかと思います。
その国を訪れた時の面白さが増す
地政学を学ぶと、その国の基本的な対外政策が分かるので、訪れた際に世界地図を頭に思い浮かべながら観光してみると、いつもの旅行・出張よりも面白さが増すと思いますよ。
日本の未来を考えるのに役立つ
逆に今まで地政学が人気でなかったと言いますと、戦後日本の安全保障はアメリカにおんぶに抱っこでした。
アメリカの軍事力・核の傘のもと、ずっと守られてきたので、アメリカの外交方針に従っていればそれで良かったのです。
しかしながら、日本を取り巻く環境は近年大きく変化しました。今までのように単純にアメリカにおんぶに抱っこ状態ではすまなくなり、日本も独自の外交政策を打ち出す必要性に迫られてます。
我々、一般の日本国民一人一人も日本外交・安全保障について意見や考えを求めらる時代が来たと思います。
今後の日本を考えるうえでも、必須の学問と言えるでしょう。
まとめ
みなさんいかがでしたでしょうか?
国際情勢は年々悪化しております。
日本周辺でも、そのうち本格的な武力衝突が起きる可能性も十分にありえます。
こんな時代だからこそ、我々一人一人が地政学的な知識を持たなければいけないと思い、今回の記事を執筆しました。
最後に、私が読んだ地政学に関する本を2冊紹介させて頂きます。
それでは、またお会いしましょう!